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【経済快説】「イチロー型」「カズ型」プロの“引き際”を考える (2/2ページ)

 三浦選手の場合、戦いの場をJ2リーグに移しながらも、人一倍のトレーニングを怠らずにサッカー選手としてプレーを続ける姿勢が多くの好感を呼んでいる。「続けられる限り現役を続ける」姿勢を爽やかなイメージで商品化できたことは、広い意味でのプロフェッショナルとして成功だといえるだろう。

 さて、自らを彼らに並びうるような一流だと自称できる人は多くいないだろうが、プロフェッショナルとしてのビジネスパーソンの引き際は、「惜しまれる潔さ」の王型、「最後にイベントを作って辞める」イチロー型、「辞めない真摯(しんし)さが感動を呼ぶ」カズ型のいずれがいいのだろうか。

 多くの場合、三浦選手のような感動を以て周囲に迎えられないとしても、あるいは収入は減るのだとしても、現役をできるだけ長く続ける姿勢が「人生100年時代」にはふさわしいのだろうし、本人の満足度も高そうだ。

 次の仕事が用意されている場合、余韻を残しつつ早めに引退して、セカンドキャリアに向かう王型の道はある。ただし、これは誰にでも可能だというわけではなさそうだ。

 ビジネスパーソンとして目指しがいがあるのは、最後にひと花咲かせるイチロー型だろう。ただし、このタイプも「次」の用意は必要だ。イチロー氏の今後に注目したい。(経済評論家・山崎元)

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