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【経済快説】中高年「ひきこもり」の原因と解決法 『職を得る力』も重要、学校や会社で転職教育を (1/2ページ)

 内閣府の全国調査によると、40~64歳でひきこもり状態の人が全国に61・3万人いると推定され(調査は2018年12月)、この数字は内閣府が15年に行った15~39歳を対象とした調査の推計値54・1万人を上回るという。

 両者は、調査方法が異なるため単純比較できないが、ひきこもりが若者特有の現象ではなく、中高年にも引きこもり状態の人が多数いることを行政が認識したことには意義がある。

 中高年のひきこもりは、(1)将来親が生活の面倒を見ることができなくなりやすい(2)無職の状態が続くと経済的困窮につながりやすい(3)将来の年金も十分な額を期待しにくい-など、若年者のひきこもりよりも「経済的な行き詰まり」が切迫していることに特徴がある。

 調査によると「ひきこもりになったきっかけ」として多いのは、「退職」「人間関係の不調」「病気」「職場になじめなかった」「就職活動の不調」などだ。職を得る力と職場との相性が重要であることが分かる。

 また、中高年のひきこもりは、男性が7割を占めるという。女性が専業主婦同士や子供の母親として仕事以外の場で家庭の外に人間関係を持ちやすいのに対して、職場から脱落した男性はその他の人間関係を持ちにくいのだろう。

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