記事詳細

【日本の元気 山根一眞】検査不正も…実力は“世界一” 航空機内装品メーカー「ジャムコ」 (2/3ページ)

 一方、座席シートは世界3社の寡占状態だったが、それは参入に巨額の投資が必要で研究開発費も莫大(ばくだい)だったからという。しかしジャムコは長年の夢だった参入を果たす。100%出資の子会社、宮崎ジャムコに航空機シート製造の中核拠点として第2工場を建設、15年に稼働開始したのだ。この世界はLCC(格安航空会社)の増大や、上級クラスの豪華多機能シートを競う時代を迎え、航空機シートは製造が追いつかない状態が続いている。需要は15年からの10年間で700万席近いそうだ。この逼迫(ひっぱく)状況下で、あるトップメーカーが納期を守れない事態が発生、航空機メーカーからジャムコに航空機シートの製造依頼があり、参入を果たせたのである。

 航空機シートは、ただのイスではない。ラバトリーやギャレー同様、軽量化、耐衝撃性、安全性などに加えて航空会社から多種多様な仕様のリクエストがある。01年の対談では、「ギャレーだけでも設計図面やシステム図、証明書類などを積み上げると1メートル以上になる」と聞いている。航空機シートも同じか、それ以上の仕様書が作成されているのだろう。「ファーストクラスのシートの価格は高級外車なみ」だそうだが、それほどとんでもないイスを製造しているだけに、製造工程では少なくとも7回の検査工程がある。

関連ニュース