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【バフェットの次を行く投資術】企業は「困難を乗り越えた経験」が重要 ピンチ切り抜けなければ優秀な大人にはなれない (1/2ページ)

 前回の連載で「社風=企業文化」が企業の成長力を判定する鍵だと述べたが、社風を判断する際に私が最も重要視するのは「困難を乗り越えたことがあるかどうか」だ。

 企業(会社)は「法人」とも呼ばれるように、法律上は人間と同じようなものとして扱われる。企業分析を行うときにもこの「企業は人間に似た存在である」ということは、極めて重要だ。

 よく「かわいい子には旅をさせよ」というが、まったくもって真実である。ただ甘やかされるだけで育って苦労を知らないボンボンは、人がいいかもしれないが、ほとんど使いものにならない場合が多い。一度や二度の「絶体絶命」のピンチを切り抜けなければ、優秀な大人にはなれない。

 ピーター・F・ドラッカーは「失敗したことがない人間を絶対に重要な役職に就けてはならない」と強調する。まず「絶対失敗しない確実な方法は何もしないこと」だからである。そのようなチャレンジ精神にかける人物が人の上に立つべきではない。もう一つの理由は「失敗したことがない人間は、失敗したときにどのように対処したらよいのかわからない」からだ。失敗したことがない人間がもし失敗すればそれは初体験であり、どのようなパニックに陥っても不思議ではない。

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