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【バフェットの次を行く投資術】高福祉実現へ低い税率で企業や個人をやる気に 複雑な減免・優遇措置は大きな不公平も (1/2ページ)

 1989年のベルリンの壁崩壊、91年のソ連邦の崩壊で「共産主義は終わった」と思われていた。ところが、中国は「改革・開放」、ロシアは普通選挙(一応)などの資本主義、民主主義的要素を取り入れて生き延びた。ただ、あくまで生き延びただけであって、ロシアはほとんど発展していないし、中国も貿易戦争などでその弱点が一気にあらわになった。

 敵の長所を取り入れたのは共産主義だけではない。資本主義陣営も、少なくとも先進国においては19世紀のような弱肉強食が当然の「純粋資本主義」は見られない。障がい者、子供、お年寄り、生活困窮者には手厚い福祉が提供される。どのような共産主義国家も、国民の福祉においては資本主義国家(先進国)の足元にも及ばない。共産主義国家の「福祉」は口先だけのスローガンだが、資本主義国家は約束を確実に実現した。

 資本主義国家だけが高福祉を実現したのは、資本主義が繁栄し、その財力を国民の福祉に活用することができたからである。つまり、前回も述べたように福祉には財源が必要なのである。

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