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【新・兜町INSIDE】「不動産偏重発言」出るか? 日銀・黒田総裁会見に気をもむ銀行関係者

 日銀の黒田東彦総裁が25日、金融政策決定会合の結果を踏まえて記者会見に臨む。日銀は17日公表した「金融システムリポート」で、銀行の不動産業への傾斜を指摘したばかりで、発言の内容次第では不動産投資信託(REIT)市場のマイナス材料になりそうだ。

 日銀は昨年10月、銀行融資の増加が「景気の緩やかな拡大を支えている」とプラス評価していた。しかし、4月にはプラス評価が消える一方、融資の伸びが不動産業に偏っている点を問題視。「金融機関のREIT・不動産ファンド向け出資も増加している」ことを強調した上で、「不動産市場の脆弱(ぜいじゃく)性を注視していく必要がある」と注意を喚起した。

 東証REIT指数は昨年3月末、2016年5月以来の水準に急上昇した。REITの売買益は本業のもうけを示す業務純益に計上できるため、銀行が買いを集中させたとみられるが、実態は株取引で利益を出したのと大差なく、日銀が苦言を呈するのも当然だろう。地方金融機関の幹部は「記者会見で黒田総裁にREIT絡みの余計な質問をしないでほしい」。

 【2019年4月24日発行紙面から】

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