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【経済快説】令和の株式市場を展望する 停滞気味も株価は「改善の余地」あり? (2/2ページ)

 一方、金融政策は当面緩和状態が続き、引き締められる状況にない。また、米中の貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など懸念材料が複数あり、株式市場には、少なくとも楽観論と同じくらいの数の悲観論がある。

 率直に言って現状はパッとしないのだが、これは投資の上で「悪くない」状況だ。当面見えている経済の予想は株価に織り込まれる。問題は、将来の事態が現在の予想から上下いずれにブレるかだが、これは予測不能だ。ただし、現状の期待値が低い方が下ブレよりも上ブレの可能を期待しやすい。

 今後の日本の株式投資には「普通の先進国並み」のリターンを期待していいのではないか。年率で5%程度の収益だ。

 平成の始まり頃を覚えている方は、当時「英国病」と揶揄(やゆ)され相対的な国力を落とし続けていた英国を思い出そう。その後も、英国は海外企業が活躍する場で「ウィンブルドン化」と言われたが、それでも英国の企業の株価は30年間で3倍近くになった。令和の日本株にもこの程度を期待できるのではないか。

 加えて日本企業には、米国企業との比較で見て自社株買いなどの株主利益を志向した経営にシフトする余地がある。

 今の経済がさえないことも、企業の経営効率が今一つであることも、令和の株価にとって「改善の余地」であり楽しみなのだ。(経済評論家・山崎元)

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