記事詳細

【トップ直撃】目指すは日本一のホームビルダー! アキュラホーム・宮沢俊哉社長「営業も事務も全従業員が匠」 (1/3ページ)

★アキュラホーム・宮沢俊哉社長(59)

 高層ビル34階の社長室には材木が設置してあり、自ら大型のカンナを使って数ミクロン単位の技術を磨く。そこにあるのは「匠(たくみ)の心」と職人の矜持(きょうじ)だ。19歳での独立から約40年、何度も危機を乗り越えてきた「カンナ社長」は、安くて性能のいい注文住宅を造るという思いで全国に工務店のネットワークを広げる。目指すのは「日本一のホームビルダー」だという。(中田達也)

 --大手メーカーより2~3割安い注文住宅が売りですが、技術にも強い思いがうかがえます

 「大工出身として、いいものを造りたいと思うのは当然ですが、住む人が喜んでくれることは何かを考えると、価格を抑えたうえで、多種多様なニーズや、暮らしを豊かにする要望をかなえていくことが重要だと考えています」

 --価格と技術をどう両立させるのですか

 「『御社は高級路線ですか、それとも低価格路線ですか』とよく言われるんですが、バランスを大事にしています。性能も品質も重要、そして価格もあきらめない。機械化やロボット化も大事だと思うし、一方で作り手としての本質を究めることも忘れてはならないと思います」

 --職人かたぎも忘れないと

 「プロとしての矜持、曲げられないプライドというものはあります。お客さまとは対等に、理念に合致しなければ断るべきだと考えています。うちは、営業も事務も全従業員が匠だと言っているんですね。住まいを造るのが好きな人の集まりで、住まい造りに関わっていることで、匠なんです」

 --アキュラホームの住宅づくりのシステムを導入した工務店は全国2700にまで拡大したそうですね

 「拡大することに正直怖さはありました。社長の器以上に企業を大きくするなとも言われましたが、私一代で終わる会社にしちゃだめだという思いで、人が育つ環境をつくることが一番だと考えるようになりました」

 --方向性をまとめるうえで難しさは

 「組織を大きくしていくときに、方向性を合わせないとバラバラになる。かといって規格やマニュアルで縛ってしまうのも心がない。工務店さんは、お山の大将が多いのですが、匠の精神を刺激すると納得してくれます。こうした思いは住んでいる人にも伝わるんですよ。手前みそですが、『お宅の職人、社員はなんか心があるんだよね』と言っていただくこともあります」

関連ニュース