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【定年後の居場所】主婦の仕事をどのように考えるか 映画の中で語られた「役割分担」 (1/2ページ)

 ある日の昼下がりに、主婦が2階で居眠りをしている間に泥棒が入って、冷蔵庫の奥に隠していたへそくり40万円が盗まれる。それを聞いた夫は、自分が一生懸命働いている時に、「お前は昼寝か。いい身分だな」と言い放ち、「(へそくりは)結局俺が稼いだ金だろ。稼ぐ身にもなってみろってんだ」と心ない言葉を浴びせかける。

 妻はその言葉を聞いて、不満を爆発させて家出をしてしまう。家事をすべて担ってきた妻がいなくなった結果、親子三代の家庭は大混乱に陥り、家族のドタバタ劇が展開する。

 これは、2018年5月に公開された山田洋次監督の映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」の前半部分である。

 家族や仕事のことについて考えさせられる、心温まる映画だった。また最近は、シニアのお金に関しての取材を続けているので、その意味からも興味深かった。

 「へそくり」というのは、懐かしい言葉だが、辞書では、「倹約や内職をして内緒で貯めたお金」とある。明治安田生命の「いい夫婦の日」に関するアンケート(16年)によると、へそくり額の平均は約116万円で、思ったよりも高額だ。男女ともにへそくりをしているが、女性の方が男性よりもかなり高額になっている。

 使用目的としては、「いざというときのため」(69・7%)がトップ。次いで、夫は「趣味のため」(51・2%)、妻は「将来のため」(37・3%)が多数という結果だ。妻は家計をやりくりしながら、いざというときや将来のために準備していることがうかがえる。

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