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【バフェットの次を行く投資術】バブル、リーマン・ショック… 市場に適用できない「ベル・カーブ」理論 (1/2ページ)

 確率論や統計学で「正規分布」と呼ばれるものが「ベル・カーブ」である。カール・フリードリヒ・ガウスという18世紀から19世紀中ごろまで活躍したドイツの数学者が、その理論を確立した。

 高校や大学の受験の時に「偏差値」なるものに振り回された人は多いと思うが、まさに「偏差値」のグラフの真ん中が盛り上がった釣り鐘型をベル・カーブと呼ぶのである。

 このベル・カーブは色々なところで用いられる。典型的なのは、人間の身長だ。成人の身長データは、150~180センチあたりを中心にした1メートルから2メートル50センチくらいの範囲に原則として収まるはずである。

 実は、繰り返し世の中に登場する「システム・トレード」なるものも、基本的には、このようなベル・カーブが前提となっている。

 確かに市場が凪(なぎ=いわゆるボックス圏)の状態にあれば、ベル・カーブが成り立つように見え、「2メートル50センチ」で売って、「1メートル」で買い戻せば、儲かるような気がする。

 しかし、市場にベル・カーブは適用できないのである。ここ20年あまりを振り返るだけでも、1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマン・ショック。逆に1980年代のバブル、2000年のITバブルなど、ベル・カーブの上下を突き抜けるような出来事が定期的に起こっているのだ。

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