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3メガバンク“総崩れ” 収益圧迫で新卒、拠点、人員大量削減 「集団左遷!!」もかくやの厳しさ

 かつては規模を張り合ったメガバンクが、いまや縮小を競い合っているかのようだ。業績の先行きが不透明ななか、3メガは新卒採用減や拠点の統廃合、業務のIT化や効率化を急ぎ、人員削減を進めている。

 三菱UFJ銀行は2020年度の新卒採用数を今年4月の入行者数に比べて約45%減らすほか、三井住友銀行は約1割減、みずほフィナンシャルグループは約2割減となる。3メガの採用数はリーマン・ショック以降最少を更新する。

 現在放送中のドラマ「集団左遷!!」は廃止間近の銀行支店が舞台だが、現実の世界も厳しい。

 三菱UFJ銀は23年度末に店舗を約180店削減する計画で、17年度末時点の35%に相当する。従来は約100店を減らす予定だったが、上積みする。みずほは24年度末までに130拠点を減らす方針だ。

 ネットバンキングの利用が広がるなか、各行は店舗を少ない行員で運営する次世代型に転換するほか、単純な事務処理は機械に置き換えるなどして、人手による作業を減らす。

 そうなると、新卒抑制や自然減による人員削減も進む。三菱UFJが23年度までに6000人減、三井住友は19年度末までに4000人減、みずほは26年度末までにグループで1万9000人減の方針だったが、前倒しを視野に入れる。

 銀行業界は超低金利が続いて貸し出しの利ざやが減り、収益が圧迫されている。メガバンクは海外事業に活路を見いだしているが、米中貿易戦争もあって不透明感も広がるなか、コスト削減が共通課題だ。

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