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【新・兜町INSIDE】旧村上ファンドが連戦連勝 抗戦企業は株買い増しか

 旧村上ファンド系と目される投資会社が投資先企業が自社株買いなど株主寄りの施策を打ち出すケースが相次いでいる。かつて企業に嫌われた「モノを言う株主」だが、機関投資家が顧客利益重視の観点から同調する傾向を強めており、6月の定時株主総会シーズンに向けてファンド側の攻勢が強まりそうだ。

 今年に入ってからの旧村上ファンド系投資会社の「戦績」だが、旧財閥系の川崎汽船には社外取締役の送り込みに成功。印刷や葬祭場運営を手掛ける廣済堂では株主からの買い取り価格が安すぎるとしてMBO(経営陣による買収)を阻止。マクセルホールディングスは大幅増配と自社株買いを発表し、その後の株価は一時16%も上昇し、連戦連勝である。

 注目は自動車用サスペンション大手のヨロズ。日産やホンダ車向けが主力の有力部品メーカーだ。廣済堂のMBO阻止に成功した投資会社レノが持ち合い株売却などの株主提案を突き付けたが、会社側は株主総会での議案化を拒否し、徹底抗戦の構え。市場では買い増しの思惑が広がっている。

 【2019年5月17日発行紙面から】

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