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【大前研一 大前研一のニュース時評】赤字193億円…「RIZAP」は本業に“コミット”せよ! 急速なM&Aでの事業拡大に損失膨らむ (1/2ページ)

 フィットネスジムなどを展開するRIZAP(ライザップ)グループが15日発表した2019年3月期の連結決算は、純損益が193億円の赤字だった。前年は90億円の黒字だったが、急速なM&A(合併・買収)で抱えた子会社の業績不振とその構造改革に絡む損失が膨らんだ。

 ここ2~3年、RIZAPは美容ヘルスケア分野以外にも、アパレル、インテリア、雑貨、音響機器、出版、ゴルフ、英会話、料理教室などのライフスタイル分野、プラットフォーム分野のさまざまな業種の企業を積極的に買収した。昨年4月からはサッカーチームの湘南ベルマーレの運営にも乗り出している。

 しかし、傘下に収めたCD販売のワンダーコーポレーションなどの再建に手間取り、業績が低迷した。

 実質的に儲かっているのは、「結果にコミットする」のキャッチフレーズでおなじみ、大幅な体重減と体形改善を実現させる本業のフィットネス事業だけ。この中心的な事業の儲けで気が大きくなって、M&Aで事業規模を急拡大させたものの、これだけの事業をマネージしていく能力がRIZAPの中核部隊にはなかったことが露呈したのだ。

 この会社は基本的に、美容ヘルスケア商品の販売などトレーニング関連だけにコミットすればよかったと思う。また、ゴルフ事業の場合、AI(人工知能)を駆使し、グリップからスイングまで細かく教えられると思うが、逆に、そのノウハウを真似するのも簡単なので株式市場はリスク事業と見るだろう。

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