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【トップ直撃】成功の秘訣は“隙間”にピタッと! コスモテック・高見澤友伸代表取締役「大企業が狙わない狭くて尖った市場を」 (1/3ページ)

 身に付けて書いたり消したり何度でもできるメモ帳「ウェアラブルメモ(wemo)」が大ヒットしている。その利便性が口コミで話題となり、医療や介護、消防、建築、製造など現場の最前線で働く人に支持が広がった。BtoB(企業間取引)を中心に事業を展開してきた機能性フィルムメーカーのトップは、成功の秘訣(ひけつ)を身の丈に合った“隙間産業”だと明かす。(松村友二)

 --wemo(ウェモ)が好調です

 「発売から約1年半で累計13万本ほどを売り上げました。立ち作業の人々に向けた『身につけるメモ帳』をコンセプトに、手のひらや手の甲にメモをすると衛生上問題のある医療現場などで役立ててもらいたいと思って開発しました」

 --主要事業の機能性フィルム製造の技術が応用されているそうですね

 「シリコンバンドの表面に特殊な処理をして、通常のボールペンで書いても消しゴムや手で消せるという機能を持たせました。水にぬれても消えませんし、紙でメモするよりもエコです」

 --開発時の苦労はありましたか

 「『開発する上でここが難しかったんです』と言いたいところですが、既存の技術を利用すればできた商品で開発期間もそれほど長くはかかりませんでした」

 --想定外の活躍の場もあるようですね

 「当初は医療現場での発売を意識した商品だったのですが、口コミで広がり、介護や消防、建築、製造など、現場で作業をする人に多く利用いただいています。また、ADHD(注意欠陥多動性障害)の人やその親御さんからも需要があり、家族が伝達事項をメモして身につけさせるといった利用法を耳にしています。これは本当にうれしい想定外ですし、これほどまでに広がるとは思ってもいませんでした」

 --ウェモが大ヒットしたとはいえ、売り上げの大部分はBtoB事業ですか

 「本業は工業用の粘着テープです。一般の消費者が買うようなものではなく、液晶やタッチパネルのメーカーが購入するもので、パソコンやスマートフォンの中に部品として入っています。メーカーが工場で部品を組み立てるときに小さい部品を粘着テープで固定しておく『キャリアテープ』も取り扱っています」

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