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【田村秀男 お金は知っている】また繰り返すのか…消費税増税は経済失政! 政官は引きこもり中高年100万人のうめきを真摯に受け止めよ (1/2ページ)

 7月の参院選向けの自民党と公明党の公約は、今秋の消費税増税について、「予定通り実施」とある。消費税増税こそは慢性デフレの元凶である。野党のほうは増税に反対するが、デフレへの危機意識が乏しい。「令和」時代に入ったというのに、政治は「平成デフレ」モードに引きこもったかのようだ。

 川崎市登戸では51歳の男が包丁で小学生らを無差別に襲い、20人に及ぶ死傷者が出た。男は80歳代の伯父夫婦の家に住み、面倒をみてもらっていた。その3日後には東京都練馬区で元農水省事務次官の父親が家庭内暴力を振るう44歳の引きこもり息子を思い余って刺殺した。まさに、「8050」問題が悲惨極まりない形で噴出した。それは家族問題というよりも平成デフレという経済失政による社会的帰結ではないか、と考えてみた。

 無差別殺傷事件は、1999年9月、東京都豊島区池袋と山口県下関市で発生した。2001年6月には大阪府池田市で小学生の無差別殺傷、08年6月は東京・秋葉原で通り魔事件が起きた。

 最近は16年7月に相模原市の障害者施設で大量殺傷事件があった。

 グラフはそれぞれの1997年当時の年齢を比較している。事件の日時の順に容疑者の97年当時の年齢を並べると、21歳、33歳、33歳、14歳、8歳、29歳。いずれも90年のバブル崩壊後から始まったデフレ圧力のもとで幼年、少年、あるいは青年時代を暮らしている。多くが就職氷河期世代とも言える。

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