記事詳細

【渡邉美樹 経営者目線】議員生活最大の後悔… 投票寸前まで悩んだ「6増法案」 (1/2ページ)

★(11)

 今回は、国会議員としての「反省」を振り返りたい。昨年7月、参院本会議で改正公職選挙法、いわゆる「6増法案」が可決した。正直「乱暴な法案だ」と思った。国が、約1100兆円もの借金を抱えるなか、なぜ議員の数を増やすのか。改正法では、1票の格差を是正するため、議員1人あたりの人口が最も多い埼玉選挙区で定数を6から8に増やし、比例代表は96から100にした。総定数は242から248になった。比例代表には「特定枠」を設け、各党が決めた順位で当選者が決まる拘束名簿式を一部に導入した。

 自民党は特定枠の新設で、隣接県を1つの選挙区にした「徳島・高知」「鳥取・島根」から出馬できない候補者を救済するという。しかし、7割弱の国民が批判している世論調査の通り、やはりおかしい。「6増法案」の採決にはもちろん党議拘束がかかっていたが、投票寸前まで悩んだ。6年前の参院選で、逆風下でも、10万人以上が私に投票し、期待してくれた。私らしさを貫くべきか、党議に反することで、それ以外の政策実現で、私らしさの機会を失うかの選択であった。

 私はこれまでも、経営者目線から、現行の選挙制度や議会制度にモノ申してきた。

 まず、衆院の小選挙区制はやめた方がいい。1選挙区1人では公認権を持つ党に力が集中し、党議拘束も強まり、政治家の個性が失われる。党内で反対意見を持つ候補者がいなくなってしまう。

関連ニュース