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【セカンドキャリアの達人に聞く】NYで食べたあのベーグルが忘れられない… 国際線CAから“パン職人”へ (2/2ページ)

 「早く自分の店を持ちたい」と、物件を探し歩いていたところ、たまたまベーグル店がスタッフを募集しているのを見つけて入店。働き始めて2日目、店のオーナーが意外なことを打ち明けた。「実は、この店を売りに出そうと思っているんだ」

 物件を探していた茶野さんは、驚きながらも「私に譲ってください」と申し出た。機械や設備、屋号も引き継ぎ、1カ月後、念願の自分の店をオープンした。

 開業から11年-。

 たった一人で立ち上げた店も、今では茶野さんを含め4人のスタッフが働く。人を育てる難しさに悩んだ時期もあったが、CA時代には味わえなかった、地域に密着し商売を積み重ねることの喜びも感じている。

 「お客さんとお互いの人生を応援し合えるような歯車が回り始めた」と茶野さん。

 今後の目標の一つは、飲食スペースを併設した店舗にすること。それには、より広い物件に店を移転する必要があるが、お客さんに作りたてをその場で食べてもらえ、スタッフとの会話を楽しんでもらえる時間が増える。また、茶野さんが航空会社時代に培った知識を生かしたワイン講座や、子供向けのベーグル作り教室なども開催する予定だ。様々なアイデアが広がる一方、移転への不安はゼロではない。

 「現在のお客さんに引き続き応援してもらえるように頑張っていかなくては」(茶野さん)

 気合十分。2年後の新店舗オープンを目指す。

 人生後半戦を生き抜くヒントを、4回にわたり達人たちに聞きます。(渡辺タカコ)

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