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【トップ直撃】オフィスに「現代アート」を 定額で貸し出し、飽きたら交換OK アートテクノロジーズ・居松篤彦代表取締役 (1/3ページ)

 「アート」と「テクノロジー」を混ぜ合わせ、日本のアートビジネスを新しい色で塗り替えようとしている。画商の家庭に生まれ育った経営者が力を入れるのは、何億円もする絵画ではなく、日本の若い作家による現代アート。企業向けに定額で作品を貸し出す「サブスクリプション」モデルなど新しい試みも始めている。(中田達也)

 --アート作品の企業向けサブスクリプションサービスとは

 「オフィスに観葉植物や家具を置くように、月々定額の投資で、いろいろな現代アート作品を飾っていただくというビジネスです。昔は絵は所有するものでしたが、サブスクリプションという形で企業もアート作品や現代の作家さんに関わることが可能になります」

 --アートに詳しくない企業もあるのでは

 「絵心があるかないか、アートが分かるかどうかは関係ありません。欧米では、美術はコミュニケーションの武器なんですね。オフィスに飾られている絵がコミュニケーションのきっかけになります。日本も現代アートが盛り上がってきているので、それをレンタルできるようにという発想です」

 --具体的な方法は

 「1万円からでもできますが、5万円なり10万円の枠を決めていただき、その範囲内で、『BAF(バフ)』というアプリの中から作品を選んでいただくという流れですね。飽きたら交換できますし、買い取りも可能です。どこで絵を買ったらいいか分からないという人にチャンネルを広げたいと思います」

 --アプリでは、拡張現実(AR)の技術で、部屋に作品を飾ったときのシミュレーションもできますね

 「絵というのは実物を見ないと伝わらないというのが定説で、ARはチャレンジではありますが、なるべく現実に近づけたいと考えています」

 --100人の若手アーティストの作品を10万円で販売するというイベントも実施しました

 「お客さんには有望な作家を見つけてもらい、マッチングさせていきたいと考えています。会社の活動を知ってもらうという狙いもありました」

 --日本の現代アートの発展にもつながると

 「われわれが作家から買い上げて企業に借りていただくことで、作家が次の作品に取り組めるようになります。商品のパッケージなど作品以外の仕事をする際のエージェントのような活動もしたいと考えています」

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