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【経済快説】NY株が史上最高値、日本も今年の高値圏 意外な株高はしばらく続く? (1/2ページ)

 内外の株価が高い。わが国の株価も年初の大きな落ち込みを取り返して今年の高値圏にあり、世界の株価動向を決める米国株価も、ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新している。

 しかし、わが国の上場企業の収益環境を見ると「上場企業、2期連続で最終減益へ 車・設備投資が低迷」(7日付日本経済新聞)という記事が出るように、好調なわけではない。米国の上場企業の収益状況も対前年比ではおおむね横ばい程度の推移だ。

 年初に大きく株価が下げた主な原因と目されたのは米国と中国の貿易摩擦の悪化懸念だった。企業業績の落ち込みの大きな原因は貿易摩擦を背景とした中国経済の減速だ。設備投資の減速に影響を受ける業種の収益がマイナスの影響を受けているし、長短の金利低下を背景に銀行をはじめとする金融業の業績が良くない。

 こうした状況にも関わらず、株価が上昇している理由は、ひたすら金融緩和によるものだ。特に、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利の引き下げに転じた影響が大きい。経済が好調で雇用情勢が良好な中、「予防的な利下げ」にFRBが動くのは異例のことだが、FRB以外にも、欧州中銀も金融緩和に転じ、わが日銀も金融緩和を強化する姿勢だ。

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