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【住まいの処方銭】入浴のリスクを減らす(3) アルコール摂取直後の入浴は避けよう

 年末年始の長期休暇中に、家族で温泉に行く機会もあるのではないか。シニアになったら、こんなときも気を配ろう。

 高齢者入浴アドバイザー協会(東京都中央区)の鈴木知明さんが話す。

 「温泉でも、基本の入り方は自宅と同じ。血圧の急上昇を避けるために足先や手先のかけ湯から。滑らないように浴槽のヘリにお尻を下ろして中に入り、段差に座って3分浸かってから、体を沈めたい」。浴槽の温度に違いがあるなら、ぬるめのお湯から入ろう。

 温泉地では、到着後すぐの入浴はNG。まずお茶で水分、お菓子で糖分を補給し、休憩してから。

 一番避けたいのは、アルコール摂取直後の入浴だ。家族が増えると飲酒量も増えがちだが、鈴木さんは「飲酒後は1時間半から2時間休んでから入浴を。アルコールで血圧が下がっており、お湯に浸かればさらに下がる。浴槽内で気を失っておぼれる可能性がある」。体が温まると血液の循環がよくなり、心臓や脳への血液が減る。心臓発作などが起きやすい。ビール中ビン1本、日本酒1合なら、代謝するまで3~4時間かかるといわれる。せっかくの家族旅行が台無しにならないように。

 飲んだ翌朝も、十分な水分補給後に入浴を。アルコールが肝臓で分解されずに残ったまま、入浴で汗をかくと、脱水症状を起こしやすい。一人での入浴も避けよう。「発作だけでなく、床で滑るなどの事故が起きたときに助けてもらえない」

 サウナがあるなら、「一度、お湯に浸かって内部では5分以内に」。水風呂に入りたくなるが、「シニアには、サウナのあとの水風呂は温度差が激しい。心臓に負担がかかるので薦めない」とも。どうしても入るなら「ドボン」と浸からず、ゆっくりひざ下のみをつける程度にとどめよう。同様に、外気温が低い冬の露天風呂も、避けたほうがよい。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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