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【トップ直撃】アパレル業界の下町ロケット! 動体裁断・動体縫製で“異次元”の着心地を実現 丸和繊維工業・深澤隆夫社長 (2/5ページ)

 --動体裁断とはどのようなものですか

 「一般的な立体裁断の場合、平面である布を立ち姿勢がきれいになるように裁断するものですが、無駄をそいでいくので動きにくくなります。かっこいい洋服を作ると着にくくなってしまうことを改善するため、シルエットを生かしながら動きを加味した型紙を40年ぐらいかけて作ったのが機能系服飾デザイナーの中澤愈(なかざわ・すすむ)さんです。人間の皮膚を徹底的に解析して開発されたもので、三次元に動きを加えた四次元のパターン型紙だといえます」

 --これまで商品化は

 「スポーツ用などで一部は作られていましたが、ニット素材に特化したドレスシャツはうちの独自のものです。動体裁断の着やすさをビジネスマンの通常の生活に役立たせたいと始めました。取り扱いをしやすいイージーケアの素材、洗濯ができ、縮みにくい素材を特に選んで作っています。ご要望も多かったので、ジャケットとパンツも作っています」

 --縫い合わせる技術も重要に

 「ニットの特性を最大限に生かせるような縫製技術を共同開発したのが動体縫製です。大量生産でスピードを出して作れるものではなく、ハンドメイドの要素もかなり入っています。効率より着心地を追求して作っていくスタンスです」

 --高い技術が必要ですね

 「本社1階に直営店を作る際、プロの販売員さんではなく、縫製している社員にお客さまからの言葉を直接聞いてもらおうと考えました。そこで何が起こったかというと、彼女たちも笑顔になって、もっといいものを作って喜ばせてあげたいとなるんですね。そうしていろんな技術が生まれてきて、動体縫製につながっています」

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