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【住まいの処方銭】実家に潜む「電気火災のリスク」 親の生活周りを確認しよう

 年末年始に実家に帰省するなら、親の生活に危険がないかを確認したい。総務省消防庁によると、2018年の住宅火災の死亡者のうち、65歳以上の割合は7割を超えた。特に注意したいのは、電気火災だ。

 消防庁の担当者は「電気ストーブやこたつ、ハロゲンヒーターのように発熱体むき出しの機器は火災のリスクがある」と話す。就寝時にベッドから少し離れて置いた電気ストーブ。寝返りで布団がずれて接触して出火したり、電気ストーブの上に干した洗濯物が落下し火の手が上がったりした例も。こたつの中で洗濯物を乾かすのも絶対NG。燃え移っても覆われているので発見に時間がかかる。

 発熱体が見えない電気ファンヒーターも安心できないという。周囲に殺虫剤などのスプレー缶は、温風で温められて破裂する危険性がある。機器の周囲にあるモノは片付けて親にリスクを説明したい。

 電源タップに多数の電気器具を付けているなら、電源タップの定格容量を超えていないか。さらに、電気コードはぐるぐる巻きにしていないか。この状態で使用すると、束ねた箇所が発熱して危険。古くなった電気コードが損傷して断線していることを知らずに使って発火することもある。家具で挟んでいるのも危険だ。

 コンセントの埃(ほこり)が原因のトラッキング火災も起きる。冷蔵庫や家具の裏などを見てみよう。掃除は、埃が壁との隙間に入らないよう、コンセントを抜いて行うこと。キッチンでは、IHコンロでも油断できない。鍋の底をチェック。曲がっていたりすると、温度センサーが働かずに、気づいたら炎が出る危険性がある。

 火災にいち早く気づくためにも住宅用火災警報器の設置は必須だ。一方で、古くなった住宅用火災警報器は、電子部品の劣化や電池切れなどで火災を感知しないことがあるため、10年を目安に交換をしよう。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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