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【住まいの処方銭】それってシックハウスかも(1) 新しい家具の購入やワックスがけなど「室内環境の変化」に注意!

 最近、目がかゆくて仕方がない。花粉症の季節にはまだ早いのに鼻水や涙が止まらない。急にこんな症状が出たら、それは「シックハウス症候群」かもしれない。

 「シックハウス症候群」とは、室内の空気中にある微量な汚染物質が、体内に入って健康被害を引き起こすものだ。よく知られているのは、自宅の新築やリフォーム後に頭痛などが起きるというもの。家にいることの多い女性が患者全体の約7割を占めるが、定年後の男性も同様の状況だ。油断はできない。

 北里大学名誉教授で、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの環境起因性疾患の診察を行う、そよ風クリニック(東京都杉並区)の院長、宮田幹夫医師は次のように話す。

 「新しい家具やベッド、カーテンを購入したり、床にワックスをかけたりするなどで発症することがある。室内環境が変化した後に、喉の不快感や目の痛み、頭痛などが現れたら、この病を疑いたい」

 たとえば、家具には防腐剤や防虫剤といったさまざまな薬剤が使用されている。そして、大型タンスの表面積は、ひと部屋分にも相当する。家具全体に塗布された薬剤が揮発し、吸い込むと体が反応してしまうのだ。「自然素材といわれる無垢(むく)材の家具でも、防虫処理を施しているのでリスクはある」(宮田医師)。最近では、柔軟剤などの強いニオイに反応する人もいる。

 怖いのは、涙が出るなどの軽い症状を我慢していると、アトピーやくしゃみなどのアレルギー、さらに化学物質過敏症になる。その中には自律神経失調症も含まれていること。こうなると集中力や記憶力の低下、うつなどの精神症状が出ることも。

 寒いからといって、窓を閉めたままでいると、ますます症状が悪化するかもしれない。まずは窓を開け、空気を入れ替えよう。対策は次回に。

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