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20年はデベロッパー倒産時代!? あふれる完成在庫に中小は疲弊…ジャーナリスト・榊淳司氏がマンション業界を斬る! (1/2ページ)

 記念すべき五輪イヤー。世の中は選手たちの偉業に沸きに沸くことだろう。だが、この業界は死ぬか生きるかの壮絶な戦いに直面しそうだ。マンション業界-。物件価格が高騰しすぎた結果、販売がまったく振るわないのだ。夕刊フジで「マンション業界の秘密」(金曜)を連載する住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は、中小デベロッパーの倒産続出を予測。不動産受難の時代に突入だ。

 新築マンションのデベロッパーは「大手が中心」とよく言われる。2008年のリーマン・ショックで、マンション開発を主力事業にしていた専業独立系の中小デベは、軒並み倒産した。そこまでいかないまでも、ここ数年、デベにとって厳しい事業環境が続いている。

 まず、開発のための事業用地が高騰し、買いにくくなった。建築コストも五輪需要や災害復興と重なることで高止まりし、原価は上がるばかりだ。

 当然、デベはそれを販売価格に転嫁せざるを得ない。だが、一般消費者の所得は、一部を除き、上昇するどころか微減状態にある。

 価格高騰で購買意欲がそがれた結果、市場には完成在庫があふれた。そういう住戸を売り抜くには、デベ側も値引きという手法を取るしかない。これは大手から中小・零細に至るまでの共通の悩みでもある。販売不振を受けて供給戸数も1970年代水準に戻るほど減っている。

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