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【住まいの処方銭】それってシックハウスかも(2) 家具を買ったり、ワックスをかけたりした日から症状が出るなら…ニオイを嗅いで原因を探そう

 空気中の微量な化学物質に体が反応して、鼻水や目のかゆみ、頭痛などが起きる「シックハウス症候群」。室内リフォームだけでなく、新品の家具などが引き金となることがある。最近、住宅は気密化し、室内は夏涼しく冬暖かくなった。だが、窓を閉め切った生活をしていると、症状は一層、ひどくなってしまう。

 北里大学名誉教授で、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの環境起因性疾患の診察を行う、そよ風クリニック(東京都杉並区)の院長、宮田幹夫医師は「もともとアレルギー体質の人はシックハウス症候群にかかる可能性があるため注意したいが、今、症状がなくても今後、かからないとは言い切れない」と話す。つまり、誰にでもリスクはあるのだ。

 最初は、症状が出てもまさか室内環境に問題があるとは思わない。病院の血液検査では異常が見られず、眼球運動や平衡機能、自律神経の検査をして、ようやく分かることも。このため、何年も(次々に受診する)ドクターショッピングをする人もいるという。

 「室内にいるときだけ症状が出るのであれば、最近の行動を振り返りたい。家具を買ったり、ワックスをかけたりした日から症状が出るなら、そのニオイをかいでみる。のどのイガイガや鼻水、頭痛など同じ症状が出てきたら、原因と疑いたい」。家具の引き出しや戸棚内部の空気を吸ってみよう。外に塗られた防腐剤などは揮発して薄まり、反応しづらくなっているからだ。

 症状が軽ければ、原因となる物を取り除けば楽になる。ただし、別の物質で同じ症状が起きる可能性はある。その後は、ワックスや柔軟剤など室内で化学物質を飛散させるようなことをする前に「ニオイをかいでみて、体の反応を確認したい」そうだ。今、問題がない人もクセにしたい。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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