記事詳細

【住まいの処方銭】それってシックハウスかも(3) 人が慢性的に不足している「ビタミンC」などで解毒を

 室内で突然、のどの不快感や涙、せきなどが出るようになったら、シックハウス症候群の可能性がある。原因物質を取り除いても症状が治まらないなら、食生活の改善で楽になることがある。

 北里大学名誉教授で、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの環境起因性疾患の診察を行う、そよ風クリニック(東京都杉並区)の院長、宮田幹夫医師がアドバイスする。

 「身体にたまった化学物質を水溶性にして排出したい。ビタミンCやグルタチオンを食事で多く取り、解毒する」

 人はビタミンCを作れず、慢性的に不足している。ビタミンCはみかんなどに多く含まれている。体内の不純物質にくっつき、尿とともに排出する。「二日酔いによい」といわれるのはこのためだ。

 一方、アミノ酸の一種であるグルタチオンは、キャベツ類やブロッコリー、カリフラワー、きゅうり、ホウレンソウに多く含まれ、活性酸素から細胞を守る役目がある。化学物質を多く取ると活性酸素が増えるのだ。さらにオメガ3脂肪酸を多く含む青魚も忘れずに。動脈硬化を防ぎ、栄養を体内まで隅々までいきわたらせる。

 「魚や煮物といった昔の日本人の食生活にかえていきたい。頭痛レベルの軽い症状であれば、1カ月くらいでかなり改善されるはず」。ただし、症状が進んで、さまざまなニオイに反応する化学物質過敏症になると、回復まで年単位を要する。何ごとも早いほうがよい。

 宮田医師も、添加物のないビタミンCの原末1グラムを食後に必ず摂取しているそうだ。たくさん取っても排出されるため、心配はない。さつまいもなどのイモ類、暑い地域で解毒として用いられるターメリック、サフランもよいそうだ。

 「持病のある人は主治医と相談してほしい。解毒作用があるため、飲んでいる薬の効果を弱める可能性があるからだ」(不動産・住生活ライター 高田七穂)

関連ニュース