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【住まいの処方銭】それってシックハウスかも(4) 初夏の時期に症状が出なければ「治った」と判断してよい

 空気中の微量な化学物質に反応して、咳やのどの痛みなどが出るのがシックハウス症候群だ。

 北里大学名誉教授で、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの環境起因性疾患の診察を行う、そよ風クリニック(東京都杉並区)の院長、宮田幹夫医師がこう話す。

 「昔は食品からとる添加物は3グラムほどでしたが、最近では30グラムほど摂取しているといわれています」。体内には知らぬ間に不純物が蓄積している。「アレルギーの薬は症状を抑えるだけの対症療法でしかなく、じっくり治す気持ちが大事」

 体内に不純物が蓄積していくと、いつ誰にでも発症する可能性はある。治すには前回、説明したように食事療法で時間をかけて解毒していくが、宮田医師は「いったん治ったと思っても、湿度と温度が高くなって、窓を閉め切った生活を始める6月~7月ごろになると、室内空気が汚染されやすくなり、再発することがある」と話す。

 梅雨の時期にはニオイの強い柔軟剤の入った洗濯物を室内に干すこともあろう。意外なものに身体が反応することがあるので、こまめに窓を開けて換気をよくする。宮田医師によると、この初夏の時期に症状が出なくなるようになると、「治った」と判断してよいそうだ。

 ただし、その後も生活には気を配る。宮田医師は「シックハウスは暮らし方がつくる可能性がある病気」と指摘する。乾燥しやすい冬に加湿器を使うとカビやダニが増え、シックハウス症候群の引き金になりやすい。窓に付着した水滴は頻繁にふき取り、掃除をこまめにする。室内の化学物質による空気の汚れもアレルギーをひどくする。

 太陽光を浴びて、中枢神経によい影響を与えるビタミンDの生成を促そう。定期的な運動と十分な睡眠、ストレスをためないようにして、昔の暮らしを意識する。すべての健康の源だ。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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