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【新・兜町INSIDE】GPIF、株式運用で挽回へ 「基本ポートフォリオ」改定中

 公的年金を預かる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が資産配分比率の抜本的な見直し作業を進めている。外債の保有比率引き上げが確実視される一方、日本株の運用実績が市場平均に届かない中で、「無理」をすることを危ぶむ声が市場関係者から漏れてくる。

 GPIFは今年3月にも株式や債券への投資比率の目安「基本ポートフォリオ」を改定する。金利収入が期待できない国内債券を減らした分を外債枠の拡大に充てるようだ。外債比率は現行枠である19%を超えているとみられ、25%程度へ引き上げる可能性がある。

 株式分野では、運用成績の改善策が焦点。GPIFは日本株で利益を積み上げているが、東証1部市場の平均値として使われる東証株価指数(TOPIX)を下回る年が続いている。「TOPIX割れが続けば解約の口実になるのが運用業界の常識」(大手運用会社の幹部)。GPIFがこれまでの「負け」を挽回するため、高リスク運用に傾斜すれば、勝てる保証がないばかりか、巨額の資金が市場を振り回しかねない。

 【2020年1月24日発行紙面から】

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