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【トップ直撃】次世代へ伝える「時代劇」、史上初の8K撮影は「表現力に違い」 旺盛な発想力の秘密は… 日本映画放送・杉田成道社長 (1/4ページ)

 国民的ドラマ『北の国から』シリーズの演出で知られ、現在は日本映画放送社長の杉田成道(しげみち)氏が、社長業のかたわら、「時代劇専門チャンネル」のオリジナル作品『帰郷』の脚本・監督を手がけた。藤沢周平原作、仲代達矢主演で、時代劇史上初の8K撮影という意欲作には、時代劇を継承する責任感と、「時代劇は世界で売れる」という経営マインドが発揮されている。旺盛な発想力の秘密はワインとペンと白い紙だった。(中田達也)

 ■初の8K撮影「表現力に違い」

 --社長業と監督業はどう両立させていますか

 「社長としての役割が8割ぐらいで、監督は2割ぐらいです。不思議なもので人間の頭は切り替わりますね」

 --時代劇専門チャンネルの顧客層は

 「圧倒的に60代以降です。契約者数が約850万世帯で、ターゲット層も絞られているので、強いですね」

 --社長として考えていることは

 「利益は大事ですが、この業界は既成の作品を買って出すだけでは成立しなくなっています。一つでも多くオリジナルを作る原資のため利益を上げるという感じですね」

 --その取り組みの一つが『帰郷』ですね

 「チャレンジや新しい試みをしたのが良い意味で作用しました。仲代さんは橋爪功さんと初共演で、中村敦夫さんとがっぷり四つに組んだのも初めてで、密度の濃い作品になったと思います。常盤貴子さんも良かったですね。飲み屋で働くべらんめえな役と反対のイメージの人を起用したんですが、品があって得がたい感じでした」

 --8K撮影の効果は

 「撮り始めてびっくりしたのが、4Kと解像度が全く違うんです。時代劇の夜のシーンはろうそくの明かりがなかなか表現できなかったんですが、8Kでは明るさにやわらかさがありました」

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