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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミのホワイト企業特別賞は「方向性の誓い」 旧ソ連の考察と特定技能制度出遅れに提言 (2/2ページ)

 少子化の日本で、労働力を確保するには外国人の受け入れが重要だ。出生率1・4だが、仮に人口を1億人で留めるというグランドデザインを描くならば、年間25万~30万人を受け入れる必要はあるはずだ。昨年4月から外国人受け入れのための新しい在留資格「特定技能外国人」制度が設けられたが、19年度中に最大4万7000人程度とされていた予想から大幅に少なく895人と報じられ、制度の遅れが指摘されている。

 送り出す国側の準備が整っていない事情も理由に挙がるが、何よりも業種別の試験が遅れている点に問題がある。特定技能試験の中の、外食業技能測定試験をみても、内容が難しすぎると感じた。必要な適性を計る試験にすべきに思う。特定技能の制度の遅れについては、私なりの具体的な改革の「政策提言」を現在まとめている。

 ワタミ傘下の事業会社でも、外国人材の育成に取り組んでいるが、日本に来る人を少しでも幸せにしたいと思っている。「3~5年後何をしていたいか」など、ライフプラン自体を支えるプログラムも作っている。帰国してからも、活躍や夢を実現してほしいと願うからだ。単純労働力とは絶対に捉えない。

 社内改革も、外国人材の活用も、どの道を目指しているかと問われた「White Way」。今回の受賞は、その方向性の誓いと受け止めてほしい。(ワタミ代表取締役会長 兼グループCEO・渡邉美樹)

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