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【一生働く!】〈新展望編〉超高齢社会の現状(2) 大都市圏での高齢者人口が増加に伴い「住まい」の問題が顕在化 (2/2ページ)

 このような大都市圏での高齢者の絶対数の増加、あるいは著しい高齢化に伴い、大都市特有の高齢者問題が顕在化してくる。

 一つに、「住まい」の問題だ。団地の超高齢化や独居高齢者の急増とそれに伴う閉じ籠もりや孤独死の増加が懸念される。さらに、高齢者、特に虚弱の進行した後期高齢者への支援や介護サービス量の大幅な増加に対する有効な対応策を生み出していかなければならない。

 ■多様な世代が共生できる場づくりを

 高齢者の社会活動への参加を促そうと、自治体が支援に乗り出している。

 東京都足立区の「あんしんネットワーク事業」は閉じ籠もり、認知症、介護問題など高齢者が抱える問題を早期発見し、見守りや声かけ、適切な機関との連携などを行うことで安心して暮らせるまちづくりを目指す。

 また、高齢者の地方移住コミュニティモデルとして「シェア金沢」(石川県金沢市)が注目されている。「ごちゃまぜの街」をコンセプトに、敷地内には障害児が生活する児童入所施設、サービスつき高齢者向け住宅、学生向け住宅などの住居施設に加え、高齢者デイサービス、一般にも公開されている天然施設などが分散して配置されている。世代を問わず多様に暮らし、交流できるための場を創出しているのだ。こうした魅力的な施策に学び、超高齢化社会を前向きに生き抜くヒントにしたい。

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