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関西大手メーカーが「ナイキ」に対抗! 各社、五輪用シューズ開発急ぐ

 東京五輪・パラリンピックを前に関西のスポーツ用品大手が新型ランニングシューズの開発を急いでいる。ワールドアスレチックス(世界陸連)の新規則で現行の厚底シューズの着用は認められたが、競技で使用するには4月30日より前に市販しなければならなくなったためだ。大会は一般消費者へPRする格好の場となるため、各社とも前倒しに躍起となっている。

 アシックス(神戸)は五輪前に予定した競技用シューズの発売を前倒しする。すでに厚底仕様で、少ない力でより長く走れるよう設計した「メタライド」を市販しているが、新商品は従来の技術を引き継いでトップ選手向けに開発する。広田康人社長は「自社の技術を生かして(厚底で先行する)ナイキに挑戦したい」と意気込む。

 ミズノ(大阪)は、靴底と中敷きの間に独自に開発したプレートとクッション材を入れたシューズを開発した。高い反発力と推進力を得られ、今年の箱根駅伝でも試作品を履いた選手が区間賞を獲得した。広報担当者は「選手に寄り添って商品を開発した」と強調。発売時期の前倒しも視野に入れる。

 デサント(大阪)は昨年再参入したランニングシューズの普及に力を入れる。足の幅が広く、甲が高い傾向の日本人に合わせた設計で、先行するメーカーに対抗する考えだ。

 箱根駅伝で、厚底シューズを履いた選手が新記録を相次いで出すなど話題となった米大手のナイキの「ヴェイパーフライ」シリーズは約3万円と高額だが、好タイムが出せると市民ランナーにも普及している。

 世界陸連は1月、4月30日以降の大会で使うシューズは4カ月以上市販されていることなどの新ルールを発表していた。

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