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【新・兜町INSIDE】「大量保有届け」続出で…日銀の「REIT」買いはそろそろ限界

 日銀が6日、不動産投信(REIT)の森ヒルズリート投資法人について、保有比率が5・01%に上昇したとする大量保有報告書を関東財務局に提出した。東証に上場するREIT64銘柄のうち20銘柄で日銀の保有比率が5%を突破しており、日銀マネーによる購入プログラム自体がそろそろ限界を迎えつつある。

 日銀は脱デフレを目指す金融緩和の一環として、国債や上場投資信託(ETF)とともにREITも購入対象としている。ただ、昨年のREIT購入実績は528億円と年間目標の6割にとどめた。多くの銘柄で日銀の保有比率が上がりすぎているのが原因とみられる。

 最近はREITが値下がりしても、日銀が買い出動しないケースが珍しくない。「REITは長期保有する投資家が多いので、市場で取引できる量は限られる」(大手証券)という。日銀が一方的に買いまくれば売り物が枯渇するのは当然だ。市場関係者は「株式や国債と違ってREITはすぐに買い過ぎを迎えると、日銀は証券業界から警告を受けていたはずだ」と明かす。

 【2020年2月10日発行紙面から】

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