記事詳細

【トップ直撃】「中華くらげ」「とびっ子」などシーフード総菜の先駆け 「誰も見向きもしなかった」ニッチ食材で世界もとりこ! 大栄フーズ・岡康人社長 (3/4ページ)

 ■慧眼と強運「占い師にも驚かれました」

 【震災】 2011年3月の東日本大震災の際に福島県楢葉町にあった主力工場が使えなくなるという試練に直面した。「大変でしたね。生産の7割以上を依存していた工場がなくなってしまい、やめちゃおうかと思ったこともあったほどです。横浜の仮工場に移転しましたが、人はいないし工場は小さく、当初は苦労しましたね」

 【強運】 その後、千葉県香取市の大型工場で勝負に出た。「ソニーさんの工場の跡地だったんです。最後の運試しだと決断しましたが、震災から5年目には、結果的に福島に工場があったときよりも売り上げが伸びました」と振り返る。

 「占い師には『あなたみたいに強運の人に会ったことがない』と言われました」と笑う。

 【強み】 「日本のマーケットは毎年大きくシュリンク(縮小)していて、安定業種といわれる食品業界も例外ではありません。ただ、40年も前から日本食を輸出してきたこともあり、海外でブランド力があるのが強みで、日本の縮小分を海外で稼ぐことのできる会社の一社です」

 【地元】 広島県尾道市出身。「広島市内から離れているので、戦争の影響はあまりありませんでした。父親は高校の教師で、親戚も学者や教師が多いんですが、私自身は気の荒い漁師とウマが合いました。そのなかで、社長になろうという思いが培われました」

 【独立】 水産大学校から海運会社を経て、水産加工の世界に入った。「独立しようと思って、1年半か2年ぐらい修業して独立しました。当時は家庭で魚をさばいていましたが、もっと加工度が上がる時代がくると考えていました。時代もコールドチェーン(低温物流体系)が整い始めたころでした」

 【家族】 一男一女。

関連ニュース