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【ABS世代が「シニア」を変える】直観から始まる「オンリーワンの差別化」 (1/2ページ)

 ビジネスやマーケティングの世界では「差別化」という言葉を頻繁に使います。私(鈴木)も長年、クライアントに対して「市場」ニーズを満たし、「競合」と比較して優れている「自社」の「差別化ポイント」を戦略と施策として提案してきました。

 しかし同一市場、正確に言えば「業界」の差別化は、今日のような成熟・飽和した市場では意味をなさないと最近つくづく思います。

 私は20代の頃、大手即席麺メーカーの担当でした。「即席麺業界」シェアナンバーワンは当時も日清食品で、同業他社は「カップヌードルに追いつけ、追い越せ」と新商品の広告やプロモーション企画を考えていました。

 当時、カップ麺のメイン顧客は高校生をはじめとするティーン・エージャーの男の子。放課後、晩ご飯まで待てない小腹を満たすため、コンビニエンスストアでカップ麺を購入していました。そんな彼らはカップ麺のほかに、おにぎりやサンドイッチ、あるいはマクドナルドのハンバーガーなどから、その日の気分で選んで食べます。

 つまり、顧客側から市場を定義すると「3時の小腹を満たす市場」であり、そこにはカップ麺以外に他業界のモノが競合として存在していたのです。これは以前お伝えした、「顧客は何を求めてどうなりたいのか?」を把握し、その顧客に「どんな価値、コンセプトを提供するか?」という考え方が重要であることを示しています。

 基本的にマーケティングは差別化が必要ですが、それは同業界他社との差別化ではなく顧客視点、前記のケースなら「3時の小腹を満たす市場」での差別化だということです。もっとわかりやすく言えば「オリジナリティー」を提供することです。

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