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リストラ、大倒産…日本経済「3月危機」!? 新型コロナで“リーマン級”株価暴落 識者「個人消費は完全に冷え込み…唯一の成長エンジン観光業も壊滅的」 (2/2ページ)

 インバウンド向けが主軸の免税店大手、ラオックスは、中国人観光客の購買マインドの低下などを受けて19年12月期連結決算の赤字が拡大、3月末までにグループで160人程度の希望退職者を募集すると発表した。

 今月中旬には愛知県蒲郡市の老舗旅館「冨士見荘」が廃業した。新型コロナウイルスの感染拡大で、主力にしてきた中国からの団体客のキャンセルが相次いだという。<

 25日には北海道のコロッケ店「北海道三富屋」が破産開始決定を受けた。東京商工リサーチによると、イベント出店を計画していた「さっぽろ雪まつり」の抽選に外れ、近隣商業施設へ出店を行ったが、ウイルスの影響で外国人来場客が伸び悩み、思うような集客ができなかったという。

 これは序の口に過ぎない。前出の関氏は「資金的に続かなくなっている飲食店や観光産業も多い。体力のない企業は淘汰(とうた)され、倒産は3月ごろから急増するのではないか」とみる。

 神戸国際大学教授(産業論、中小企業論)の中村智彦氏は「ホテル業界は東京五輪・パラリンピック需要に期待して3、4月に新規開業するところも多く、空室率の上昇や宿泊価格の低下がすでに進んでいる」と語る。

 そうした状況で新型肺炎が直撃した。「特に外国人観光客需要に依存してきた小売、サービス業では稼ぎ時の旧正月の売り上げが激減している。3、4月の桜のシーズンに向けて投資してきた資金が回収できず、年度末に資金ショートを起こして倒産、破綻する中小企業が増加する可能性が高い」と指摘する。

 中村氏は、「2月の大幅な売り上げ減、3月末の資金繰りの困窮という事態は目の前に見えている。政府は金融面や経営支援の拡充を急ぐべきだ」と警鐘を鳴らした。

 長らく低水準が続いた企業倒産だが、「大倒産時代」がまた始まってしまうのか。

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