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【こんな時代のヒット力】コンセプトは「郷土料理ラーメン」 サンヨー食品「サッポロ一番 和ラー」 (1/2ページ)

 2016年発売、3カ月で1000万食売れたカップ麺がある。サンヨー食品(東京都港区)の「サッポロ一番 和ラー」(以下、和ラー)である。その勢いは今も止まらない。

 即席麺は右肩上がりの市場で、牽引(けんいん)するのはカップ麺。袋麺が年間1300億円規模なのに対し、カップ麺はその3倍にもなる。同社は袋麺のトップブランド「サッポロ一番」を持つが、カップ麺にはガリバーブランドが存在し、苦戦してきた。和ラーは、その強化・テコ入れとして投入された。

 開発を担当したマーケティング本部マーケティング部第1課課長、八木央光(ひさみつ)氏は「従来とは違うステージで戦うべき」と考え、近年の日本回帰・B級グルメの賑わいなどから「郷土料理ラーメン」というコンセプトが浮かんだという。だが、社内で「ご当地ラーメンとの違いを説明するのが大変だった」とも。

 フレーバー(香りや風味)は147の郷土料理やご当地料理から、4500人のウェブ調査をもとに選定した。

 開発に当たっては現地に飛んで味を確かめ、試行錯誤を繰り返しカップ麺に合うようアレンジした。「目指したものは郷土料理の再現ではなく、カップ麺。伝えるべきは食べた時のインパクト」

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