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【トップ直撃】IT化加速で循環型経済へ 企業間の中古品売買サービスに力 東港金属・福田隆社長 (1/4ページ)

 資源リサイクルや廃棄物処理事業は、いまや環境経営の最前線だ。創業118年の老舗をITで変革して事業の効率化を進める一方、「企業版メルカリ」と呼ばれる企業間の中古品売買サービスも始めた。かつての大量生産、大量廃棄社会から脱却し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指している。(中田達也)

 --国内の廃棄物処理や資源リサイクル市場の最近の状況は

 「中国が2017年に資源受け入れをやめたことで、国内できちんと処理をして再生原料にするニーズが高まっています。当社は自治体などの廃棄自転車や小型家電の処理をするのに、自社で加工処理し、素材ごとに選別して、日本のメーカーに再生原料として納入しています」

 --景気の動向と関係しますか

 「廃棄物処理やリサイクルは経済環境とリンクします。国内の処理能力はぎりぎりの状態が続いていたのですが、昨年10月の消費税増税以降、少し落ち着いていた感じがありました」

 --さらに新型コロナウイルス感染拡大が

 「廃棄物が減っているわけなので業界としては苦しい時期ではあります。一方で事業を立て直したり、いったん撤退して新しい商売をしたいという企業さんも多くなるので、われわれとしてはなるべく安く処理をしたり、買い取りをしてあげたり。新しくやり直そうというところには中古品などをリーズナブルに提供するといった役割があると思います」

 --東港金属の強みは 「以前から設備投資を進めて先進的な機械を導入していたことが人手不足の時代でも強みになっています」

 --業務のIT化も進めているとか

 「電子契約サービスを取り入れたり、事務作業のロボット化など、業界でナンバーワンIT企業を目指しています。リサイクル業界はいまでもファクシミリでやり取りするなど業務効率化が遅れていて、市場の横ばいが続いているのも、旧態依然とした業務が要因の一つではないかと考えています」

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