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【こんな時代のヒット力】時代に合わせ…よりすっきりとした後味! オハヨー乳業「昔なつかしアイスクリン」 (1/2ページ)

 昭和62(1987)年発売の「昔なつかしアイスクリン」(オハヨー乳業・岡山市)。その年はバブル景気が始まり、それを象徴するように日本の生保がゴッホの『ひまわり』を53億円で落札した。JRが誕生し、歌人の俵万智の歌集「サラダ記念日」が280万部のベストセラーとなり、社会現象となっていた。

 アイスクリンは、そんな時代に、手軽に楽しめる夏場のカップアイスとして開発された。ヒントのひとつは高知のローカルアイス。砂糖、卵、脱脂粉乳、バナナ香料などで作られる氷菓子である。明治2年に横浜で製造された日本初のアイスクリーム「あいすくりん」がもうひとつのヒントになった。

 アイスクリンは、卵とミルクの優しい甘さが特長で、なつかしさのある「ミルクセーキ」のような、素朴で親しみのある味わい。シャリシャリとした食感。レトロなネーミングやパッケージが幅広い年齢層に愛され、今に続くロングセラーとなった。

 「後味がすっきりしている点が暑くなる季節に喜ばれ、直近3年の上期販売実績が約180%と伸びている」(同社広報室、野崎雅徳さん)

 アイスクリンは今年3月、リニューアルした。17度目である。アイスクリンは、広告宣伝やプロモーションのような戦略を取らない代わりに、細やかなリニューアルを重ねてきた。時代に合わせ、パッケージデザインや味わい(くちどけ、ミルクや卵の風味のバランス、甘さやシャリシャリとした食感)を見直している。

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