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【こんな時代のヒット力】料理がおいしく、しかも軽くて使いやすい! 愛知ドビー「バーミキュラ フライパン」 (1/2ページ)

 今年4月、発売されたフライパンが好評だ。わずか2カ月(18日現在)で、すでに4万6000台を超えた。価格は「26センチ」1万5300円と「24センチ[深型]」1万4800円(共に税別)と高額だが、早くも入手困難になっている。

 開発したのは、愛知ドビー(名古屋市)。2010年、無水調理ができる鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」を発売、世界でヒット中だ。

 フライパンの構想は、その頃からあった。当時、こびつかないモノがいいフライパンとされ、利便性が重視されていた。土方智晴副社長は「共働きの家庭が増える中、最も身近な調理器具、フライパンで料理のおいしさと使い易さを兼ね備えたら、料理がもっと楽しくなる」と考えたという。

 そのため、「女性でも片手で扱える軽さ」「持ち易さと美しいデザインのウッドハンドル」「表面コーティング」などの課題が想定された。

 軽くするために、肉厚1・5ミリを目指した。だが、鋳物の肉厚は最低10ミリが常識で、業界的には非常識な発想。溶けた鉄が砂型全体に渡る前に固まり、製品の形にならなかった。鉄を流し込むスピード、温度、鋳物成分を見直し、金型形状の微修正などを繰り返し、一年かけて1・5ミリの鋳物を完成させた。

 ウッドハンドルは木材の加工技術と鋳物に対する知識が必要なため、木材加工会社は見つからず、自社でラインを立ち上げた。

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