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【住まいの処方銭】コロナ禍のマンション管理(1) 総会は野球のように“無観客”で 場合によっては理事も出席しなくて構わない

 新型コロナウイルスの影響で「密」な状態を避けるため、マンションの理事会や総会を一時的に延期した管理組合もあるだろう。緊急事態宣言が解除された今、そろそろ通常通りの総会運営をしたほうがいいのだろうか。

 マンション管理士・長期修繕コンサルタントのメルすみごこち事務所(東京都渋谷区)の深山州さんに、これから管理組合の総会を行う際のポイントを聞いた。

 「総会には、多くの人が集まるため、今でもクラスター感染が起きる可能性はゼロではありません。今回は、出席をしてもらわずに済む方法で行いましょう」

 総会の出席者は、理事長と管理会社、コンサルタントだけに限定する。出席者に入り口で熱を測って、手指の消毒をしてもらったとしても、感染していない人ばかりとは言い切れないからだ。

 「場合によっては、理事も出席しなくて構いません。野球の『無観客試合』のようなものです」(深山さん)

 このため、今回は、事前に「コロナ対策のため、居住者の命を守る必要があることから出席を控えてほしい」と記した紙を配布する。同時に配布する議案書で、各議案に賛成か反対かに丸をつけて回答する「議決権行使書」か、あるいは議案のすべてを委任するか、いずれかを選んでもらい、「必ず回答してほしい」ことを強く伝えたい。このとき、議案を読むだけで賛否が判断できるよう、「これまで以上に詳しく丁寧に説明するように工夫を」。

 注意したいのは、今年は、管理費や駐車場の料金改定をはじめ、管理会社変更など、賛否が分かれたり、意見が多く寄せられたりするような議案は、これまで話し合われていたとしても議題としては避けることだ。予算案や決算といった、一般的な内容だけにとどめておこう。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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