記事詳細

【新・兜町INSIDE】米銀「株主還元禁止」に衝撃 保険・証券株が浮上か

 米連邦準備制度理事会(FRB)はこのほど、7~9月期の増配や自社株買いの禁止などの禁止を米大手金融機関に通達した。キャッシュの流出を防いで個別金融機関の財務を安定化するのが狙いだ。米金融株が株価下落時のストッパーを失い、日本のメガバンク株も連れ安を強いられるリスクが出てきそうだ。

 米大手金融機関はすでに自社株買いを自主的に休止中。FRBは金融機関に対して配当上限の設定も求めてキャッシュ確保を半ば強制し、金融システムの動揺を阻止する構えだ。

 今のところ市場は株主還元への規制に対して批判的だ。しかし、「コロナ騒動が長引いて景気回復が遅れて不良債権が増えれば、海外投資家の間で大手銀行に対し、『内部留保は善、配当は悪』という雰囲気になりかねません」と外資系証券の幹部は語る。

 市場では「世界的に大手銀行株が敬遠されれば、同じ金融セクターの証券株や保険株が資金の受け皿の第1候補になります」(国内運用会社ファンドマネジャー)との見方も。

 【2020年7月1日発行紙面から】

関連ニュース