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【こんな時代のヒット力】身近な疑問を起点にして考える“進路本” ポプラ社「スタディサプリ 三賢人の学問探究ノート」シリーズ (1/2ページ)

 ■100人の“現職”研究者に始めるきっかけ聞く

 教育の現場が激変している。明確な正解がなく、自ら考え、選び取るしかない社会。それを生きる子供たちは、どのように自分の未来を描くのだろうか。

 新型コロナウイルス禍の今年3月、高校生向けの異色の進路本が出版された。ポプラ社(東京都千代田区)の「スタディサプリ 三賢人の学問探究ノート」シリーズ。身近な疑問を起点に進路を考えるという、これまでと異なる進路選びのあり方を提案し、高校生向けの本としては、異例のヒットをしている。

 きっかけは、進学情報サイト「スタディサプリ進路」が高校向けに製作した「学問探究BOOK」という冊子。100人の研究者にインタビュー、研究内容や研究を始めるきっかけを紹介した。しかし、紙幅の都合でかなりの部分が削られた。

 「それではもったいないということで、何人かをピックアップし、より深掘りした内容のものを発刊することになった」。編集を担当した児童書事業局児童編集第2部、岡本大さんはいう。

 今回は、「人間を究める」「社会を究める」「生命を究める」の3冊同時発売。同じテーマで3人の研究者が研究内容、幼少の頃や人生を語る。特徴は、各巻で取り上げる研究者の専門を、できるだけ遠いジャンルで組み合わせたことだ。

 例えば「人間を究める」では、人工知能(松尾豊・東京大学大学院工学系研究科教授)、行動生態学・自然人類学(長谷川眞理子・総合研究大学院大学学長)、英文学・イギリス小説(廣野由美子・京都大学大学院人間・環境学研究科教授)と、様々なアプローチがあることを読者が感じる構成になっている。

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