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【こんな時代のヒット力】食器洗いの負担軽くするプレ洗剤 花王「キュキュット あとラクミスト」 (1/2ページ)

 今年4月に花王(東京都中央区)から発売された台所洗剤「キュキュット あとラクミスト」が好調だ。食後、食器にかけるという食器用プレ洗剤。今までになかった一手間が増えるが、食後すぐに洗えない場合、「後で洗う時がラク」とコロナ禍の家事ニーズを捉えた。

 開発が始まったのは、4年前。食器用洗剤は年間約500億円の大市場。しかし、普及率99%とほぼすべての家庭に1本はあるため、大容量化が進み単価が下落している。市場を活性化するために、新たな価値提案が求められていた。

 繰り返し行った調査から、暮らしの在り方、家事の方法、担い手やタイミングが多様化していることが分かった。食器洗いでは「食後すぐ食器が洗えない」と答える人が78%もおり、その内7割が週に1日以上、食事後1時間以上経ってから食器を洗っていた。「食べ残しや汚れをそのまま翌日まで放置する例もあり、食後すぐ洗えない問題が浮き彫りになった」と、同社ホームケア事業部、中本光亮(こうすけ)さんは説明する。

 「子供の世話が先」「家族の食事の時間がバラバラ」などが理由だ。対処として水につけていることが多いが、洗い桶を持っていない家庭が多く完全に水につかっているわけではない。濡れていない部分がガビガビ、浮いた油が他へ移って食器洗いの負担が増えるなど、ほとんどの人が体験していた。

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