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【こんな時代のヒット力】認知度高めたネーミング戦略! 森永乳業「シールド乳酸菌」 (1/2ページ)

 現在、好調の「シールド乳酸菌」をご存じだろうか。森永乳業(東京都港区)が商品化したヒト由来の乳酸菌。腸の免疫細胞に働きかけて健康力をサポートする。BtoBの素材として、牛丼やタブレット、味噌汁などシールド乳酸菌を配合した商品が、延べ1000品を超える。

 森永乳業がシールド乳酸菌を発見したのは、2007年。腸内フローラが世界中で注目される中、おいしさそのままにさまざまな商品に活用できる素材として、商品化された。

 それまで乳酸菌は何千億、何兆個と数の競争になっていたが、多過ぎると酸っぱくなる。また生菌(せいきん)と呼ばれる通常の乳酸菌の場合、発酵が進んだり、酸味が強くなったりする。熱や水分に変化するなど、扱いにくさがあった。

 シールド乳酸菌は殺菌菌体という「死んだ菌」で水や熱の変化に強い。また、無味無臭に近く、食品本来の味わいを損ないにくいため、おいしさはそのまま、乳酸菌を手軽に摂ることができるという特長があった。

 BtoC(消費者向け)商品のイメージが強い同社では、意外性のあるBtoB(メーカー向け)素材として、2014年、食品メーカー、飲食チェーン向けに発売された。だが、新素材の為、初めての企業や得意先の理解を得ることに苦労する。菌を製造ラインに入れることに対する不安もあった。

 これを解消するため、同社品素材統括部販売企画グループ、古田雄一郎さんが「研究部門、販売部門が連携して、美味しく健康という安全、安心、使いやすさをご理解頂けるまで、1社1社、何度も説明させて頂いた」と話すように、全社を挙げて丁寧に説明するという地道な活動が繰り返された。

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