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【住まいの処方銭】空き家の今後(2) 火災保険はどうする? 使用実態や建物の状況次第で割高に

 空き家の実家。維持していくなら、近年増えている災害にも気を配りたい。

 火災や水害が起きたときに役立つのが火災保険だ。空き家になっていると管理が行き届かないもの。漏電や落雷をはじめ、近隣からのもらい火や放火で火災が起きる可能性はゼロではない。また、台風をきっかけに雨漏りなどの不具合が発生することもある。ここで保険金が下りれば、非常に助かるだろう。だが、空き家は、住まいの火災保険に加入できるとは限らないのだ。

 火災保険では、保険料は、所在地や建物の用途、構造によって異なる。住居として使用していれば用途は「住宅物件」だ。一方、現在、住居として使用しておらず、今後も予定がないなら「一般物件」となる。ここで、空き家は一般物件とみなされる可能性がある。

 損害保険の普及啓発活動などを行う日本損害保険協会(東京都千代田区)の広報部は「一般物件では、住宅物件と同じ補償にすると、保険料が割高になります」とのこと。

 ただ、空き家であっても、なかには別荘のように家財道具があり、季節ごとに使用していたり、将来的に住む予定があったりすれば、住宅物件とみなされることはある。「使用実態や建物の状況次第で、ケース・バイ・ケースの判断になります。相談してみてください」(同広報部)

 一方で、空き家の管理が行き届いておらず、老朽化が進んでいると、火災保険への加入そのものが断られてしまう可能性があることも知っておきたい。さらに、災害に備えるには「共済」という選択肢もあるが、空き家はほぼ対象外だ。

 親が火災保険に加入していた空き家を相続したなら、空き家になったことを保険会社に伝えよう。そのまま保険料を払い続けていても、災害時に保険金が支払われないことがある。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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