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クラウドファンディングが中小業者を救う! ネットで資金集め急拡大…1~7月累計274億円、広がる支援の輪 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの影響で窮地に立つ中小事業者を支援しようと、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集めるクラウドファンディング(CF)の利用が急拡大している。大手サイトの調査によると、支援総額は3月から増え始め、5月は前月比で倍増、その後も高水準が続く。1~7月の累計は274億円に達し、支援の輪が広がっている。

 ■途絶える販売先

 「牛乳や乳製品の廃棄を免れた。本当に良かった」。滋賀県甲賀市で酪農を営む「山田牧場」の山田倫子さん(39)は感謝する。今年3月以降、新型コロナの影響で百貨店の催事が相次いで中止となり、販売先が途絶えた。飼育する約120頭の牛は1頭当たり毎日30リットルほどの乳を出す。無駄にするわけにはいかないと考え、CFの利用を思い立った。

 牛乳や乳製品を返礼品に設定し、5月から100万円を目標に募集を始めた。すると数日間で目標を達成。6月末までに約400人から210万円が集まり、資金を牛の飼料代や人件費に充てることができた。支援をきっかけに初めて牧場を訪れた人もいたという。

 ■手数料割引

 国内のCFは2011年に運営サイトが次々に立ち上がり、東日本大震災後の復興支援に利用されたことで広く知られるようになった。支援する側は少額から気軽に参加でき、企画する側は運営サイトの審査さえ通れば誰でも始めることができるのが特長だ。

 運営サイト大手「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」は2月末から、新型コロナの影響で減収となった事業者を対象に手数料を割り引くキャンペーンを実施。これまで約2900件の企画が立ち上がり、約62万人から71億円が集まった。

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