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【住まいの処方銭】空き家の今後(4) 管理は「住まいの基本」熟知した業者に依頼を

 空き家を所有しているものの、売却するか、自分で住むか、まだ決めていない。将来を考えると、今、ちゃんとした管理をしておかなければならないが、実家が遠方では、ままならない。

 そんなときは、管理を外部に委託する選択肢がある。空き家の管理を行うところは少なくないが、「頼んでいないのに庭の花を切られてしまった」「雨漏りを見逃された」というトラブルも起きている。これを防ぐためには、住まいの基本を知っているところに依頼したい。

 空き家管理士協会(東京都港区)では、空き家の管理に特化した「空き家管理士」という資格を運営する。1級と2級があり、ビジネスとして管理ができる1級を所有するのは、全国で約700人。地方の資格者が全体の9割ほどを占めるという。同協会の代表理事、山下裕二さんは「不動産会社や建設会社など、住宅関連の業務に携わる方が取得する例が少なくない。介護事業所に勤務する人やシニアで地域貢献したい方などが取得する例もあります」と話す。

 鍵を預けて室内も確認してもらう月1回の標準コースで、月額7000円(税別)。外部のみなら、5000円(同)。このほか台風後などのオプション対応もある。カギを預けるので、依頼前には1度顔合わせをする。

 ウェブサイトで報告を閲覧可能。写真とコメントがあるので、直接、メッセージでやりとりできる。

 適正管理を続けた昭和50年築の木造一戸建てが、大規模に修繕することなく、賃貸できた例があるそうだ。

 依頼先について、山下さんは「将来のことを考えて、頼んで」とアドバイス。売却を考えるなら不動産会社に、賃貸なら建設業にすると、その後がスムーズになる。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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