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【一生働く!】就労編・働くシニアの環境(8) 「介護離職」深刻な現状 ドイツでは家族相手でも有償の労働 (1/2ページ)

 山梨県韮崎市で会社員として働きながら農業にも取り組む廣瀬仁史さん(58)=写真・左端=は、認知症の母親、障害を持つ妹と3人で暮らしている。これまで2度の「介護離職」を経験した。

 ■仕事と介護を両立し、がんを克服

 廣瀬さんは高校卒業後、貴金属加工の会社に就職した。20代の時から持病を抱える母親を週に3度、病院に連れていき、障害を持つ妹も気がかりだったと言う。

 30代後半で会社が倒産し、すぐに電気関連の会社に転職したが、80代と高齢になった母親と、障害を持つ妹が体調を崩す機会が増え、会社を度々“中抜け”するようになった。「残業できないなら」との理由で1度目の介護離職を経験した。

 求職期間中は、コンビニや工事現場でアルバイトをして生活費を稼いだ。無理がたたって、がんを患ったのが40歳の時。「誰がお袋を守るんだ」という気持ちで3年間治療に励み、病を克服した。

 その後、友人の紹介で電子部品の会社に転職するも、リーマンショックの影響で経営が悪化。「介護者」という立場にある廣瀬さんがリストラの対象にされた。

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