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【大前研一 大前研一のニュース時評】落ち込んだ四輪事業の回復が急務 「ホンダイズム」はGMとうまくいくか (1/2ページ)

 ホンダと米国のゼネラル・モーターズ(GM)が北米市場での戦略的提携を進める。

 これまで両社は燃料電池システムや自動運転分野など次世代技術の開発で協業してきたが、今回の提携では本業のコア事業ともいえるエンジンやプラットホーム(車台)の共通化、部品の共同調達などにも協業を拡大し、新型コロナの感染拡大で事業環境が厳しくなるなか、コスト競争力を高める。

 ホンダという会社は、1946年に、本田宗一郎さんが前身の本田技術研究所を起業して以来、唯我独尊のところがあって、よその会社と提携してもうまくいかないことが多かった。

 例えば79年にローバーやジャガー、MG、オースチンなどのブランドを持つ英国のブリティッシュ・レイランド(のちにローバー・グループ)と技術資本提携をしたが、94年に解消している。最後には「1円でいいから持ってって」という話も出たという。同社はその後、MGローバーに改称したが、2005年に倒産、消滅した。

 ホンダという会社は、「ホンダイズム」という独特の染色体を持っていて、M&A(合併・買収)を試みてもうまくいかないことが多かった。

 一方、GMも1981年にスズキと資本業務提携したが、GM自身の業績悪化が深刻化し、2008年に保有するスズキ株をすべて売却している。

 GMとホンダは、おそらく一番違っている染色体を持っていると思う。だからなのか、資本提携や株式の持ち合いはしない。あくまで「事業上の提携」にとどまっている。協業の範囲も北米に限定されている。

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